この人とはやっていけない。
これから先、一緒に生活するのはもう無理。
長い夫婦生活の中で、そんな気持ちになることは誰にでもあるはず。
「離婚」を選択するかそうでないかの違いなんて意外と紙一重。
思い通りにいかない時、相手にその理由があると思い込む。
そんな時に私がしたこと。
夫の良いところ、嫌いなところを書き出した。
- 安定した収入と職業
- 無駄使いをしない
- 実家を大事にする(実父の耳にタコ話を黙って聞く)
- 買い物に付き合う
- 私のことが好き(多分…きっと)
- 王様気質(田舎の長男あるある)
- 好き嫌いが激しい
- 石橋を叩いて渡らない(笑えるほど用心深い)
- 暴言が酷い(家族には言わないけど)
- 思込みが激しい(一度信じたら永遠)
あれ?
思いもよらない結果が出た。
嫌なところはたくさんあるが、大したことではなく、それ以上に良いところの方が勝っていた。
そのことに気付いた私は、それならどうにかして、良い環境を作ると決めた。
若い時の決断は早いほうが絶対良い。人生のやり直しはいくらでもできるのだから。
ただ、熟年離婚となると、そうとは言い切れない。先が、まああまあ見えているし、孤独死も妄想できる。
もちろん熟年離婚をして、再出発するのも人生。
でも、私はそうならない方法を今から試していきたい。
結局は、お互いに快適に過ごせる環境づくりが大事。
そして、その環境は夫に任せるのではなく、
自分で作っていくのだ。
熟年離婚を避ける方法①家庭編
胃袋をつかむ
食事は基本だから、基本さえ押さえておけば良いのだ。
総菜やカップラーメンのお昼ごはんは多々あるが、夕食だけは、手抜きにならないよう気を付ける。
夕食の時間が夫の唯一の楽しみであり、くつろげる時間。
多分、料理上手でなくてもいいのだと思う。
いや、美味しいほうがいいに決まっているが、私はそんな得意ではない。
自分のためにどれだけ時間をかけているか、その過程やふるまいが自分をいかに大事にしているかに直結しているから。
料理なんて簡単なこと。
これで喜んでくれるなら、下手な料理でも、味が薄くても、気持ちを込めて作ろう。
私は夫の胃袋を満たし、心の安定に繋げる努力を毎日する必要がある。
挨拶だけはする
おはよう
新婚の頃、玄関先まで夫を送り、今日も一日頑張ってという気持ちを込めて、なんなら、「行ってらっしゃい」のCHUなんかもしていた遠い昔の話・・・
思い出すだけで気持ち悪いけど、
「おはよう」「行ってらっしゃい」「お帰り」
挨拶は口先だけだとしても、大切なこと。
喧嘩していたとしても、挨拶ルールがお互いにあるならば、3日も口を利かず、悶々と無駄な時間を過ごすことにはならない。
夫婦間のことだけではなく、社会ルールとして当然のこと。嫌いな上司、同僚にだって挨拶だけはする。
したくなくてもするのだ。
リビングは占領させる
休みの日にリビングのソファを占領される。
それだけで不愉快。
だって、掃除しにくし鬱陶しい。
夫にしてみれば、ただ、休日に疲れた体を休ませているだけ。
話さないけれど職場のストレスもあるだろう。
ストレスも月給に比例するはず。
しかしお互いの気持ちは交わることない。
休日は夫の場所。
そう思って私はリビング以外でできる事を見つける。一番良いのは別の場所の掃除。
物音を立てながら、若干のプレッシャーを与えながら、お掃除で忙しい毎日が私の日常ですよ、とアピールする。
実際はそうではない。
夫がいない時はゴロゴロしているけれど、何か?
自分の部屋があるのに、リビングで昼寝するのは、
「俺、ここにあり」のアピールなのだろう。
田舎でもたま~に、クラクションを鳴らしながら走るバイク集団がいる。
それと同じ。クラクションを鳴らして、承認要求を満たそうとしているのは、自分に自信がない若者。
夫はすでにおじさんで、それでも無音のクラクションを鳴らし続けているのかもしれない。
寝室は別にする
Wベッドで二人で寝ることが普通だと思っていた。だけど、長年子供と添い寝して、その必要がなくなった時に、夫の横に戻ることはできなかった。
試してはみた。一日で挫折。
翌日私はセミダブルベッドを購入した。
夫の寝返りが我慢できなくなっていた。
もちろん、いびきも。
寝室は別々が良い。
すでにもう共に寝る必要がないからだ。(笑)
老化すると、夜中に目覚めたり、トイレに行ったりとまあ忙しい。目がさえてスマホを開くこともしばしば。
それは夫も同じようで、夜中に動画を見ているらしい。
仲が良くても悪くても、寝室は別が良い。
今後の注意点としては、決まった時間に起きてこない時は、安否確認が必要になる。
そんな年齢に近づいてきた。
熟年離婚を避ける方法②イベント編
同じ趣味を持つ
共通の趣味ほど持つのが難しい。
うちの場合は皆無だった。
ウォーキングを一緒にできたらいいな。
そう思っていたこともあったけど、
今では夫に限らず、誰かと歩くのは遠慮したい。あるくことは、私の大切な時間だから。
ある時から一生見つからないと思っていた私たちに、ひょんなことから共通の趣味?ができたのだ。
「ポケモンGO」
「まだやっているの?」と言われるのが一番嫌い。余計なお世話だし、ガチでやっていた人ならまだしも、そんなことをいう人はしたこともなく、迷惑行為とやらで社会現象になったイメージしかない人に限るから。
私は開始初日からインストールした実力者で、夫は最近始めたばかりの初心者。
過去にインストールまでしたのに、秒で辞めた夫。
当時、私にはポケGO仲間がたくさんいたので、夫が始めないでも、なんら困ることはなかった。
しかし、あれから数年、ガチ勢だからこそ離脱したり、周りに続ける人が少なくなった私は、ゲーム内のタスクをクリアするために、夫にお願いしたのだ。
すぐやめるつもりだったらしいが、今もなぜか続けていて、ポケモンに振り回されている。
ゲームでも何でもいい。
共通の趣味は会話が増える。
旅行に行く
老後はゆっくり温泉にでも・・・と考える夫婦はたくさんいる。
私もそう考える。共に旅をする相手に友達だけではなく夫も選択肢に入れている。
まだ大丈夫、わたしの気持ちはまだ夫に向いている。
環境を変えること以外、もう上向きなことはない。
ただ、老後というけど、案外元気に行ける時間は長くない。
両親を見ていると、そう思う。
片方が病気になれば、もう遠くへは行けないし、車の運転にも制限がある。
老後でなくても、早めに上向きになる気持ちを定期的に入れていかねばと思う。
熟年離婚を避ける方法③メンタル編
夫婦生活が何とか上手くいっていたのは、子育てという共通の大事な役割があったから。
その子育てが終わりかけになった今、今後何を生きがいにするかを考えなくてはならない。
夫は子供がいつまでも自分の近くにいると思っている。離れていく日のことを想像しているだろうか。
車をキャンピングカーにして、全国を回る夫婦に憧れるけど、夫はそのタイプではない。
二人で見つけることが難しいならば、個々で見つければいい。
私は私の、夫は夫の世界を持つ。
そして干渉しない。
自分の楽しみだったり趣味だったり、自分の好きなことの充実は相手を思いやることに繋がる。
人は自分が一番大事で、自分が満たされないと、人に優しくはできないから。
私は今とても夫に優しいと思う。
ここ数年の中で一番だ。
自由な時間が増え、家事に追われることがなくなった今、収入は減るけれど、優しい気持ちを取りもどした。
ブログ開設したり、その先挑戦したいことが見つかった時から、夫に優しくできるようになった。
まとめ
一緒に生活する人が、夫でなくても、友達でも、親でも、自分以外の誰かと生活するとなると、相手に不満がない人なんていない。
人はわがままで、自己中だから当然なこと。
当たり前のことに気付かないのは、小さな不満が積み重なり、年月をかけて大きくなるから。
気付いたときには、不満の山に押しつぶされそうになり、選択肢が離婚になる。
本当は、最初から気付いてはいるのかな。
電気の消し忘れ、エアコンの温度、些細なことだから、相手に合わせようとする。
好きだから、自分が我慢すれば良いから、でも、それが長年続くと、どうだろう・・・
不満の山に押しつぶされないために、小出しにしないと。気持ちが冷めるのと同じで、相手を思いやる気持ちもなくなっていく。
始めは、愛情があるから、思いやる気持ちもたくさんある。時間が経つにつれてその気持ちは無くなり、愛情は愛憎に変化する。
同居は基本しないほうが良いのでは?とさえ思う。一人で生活している人はたくさんいるし、それが理想かもしれない。
残念ながら、一人暮らしをしたことのない私は一人生活の孤独は想像できないけど、独身のおばさまに言わせると、孤独死覚悟で暮らしているらしい。
私には共に生活できる相手がいる。
その事実を喜ばしく思うことにする。
楽しく生活できるためにすることを常に意識していれば、熟年離婚は避けられる。
相手に求めるのでななく自分が変わるのだ。
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