イメージしよう。
太陽の光を浴びて
裸足で大地を踏みしめる自分を。
神に捧げる神聖な踊りを、ハワイのフラを愛する人々が守ってきた伝統を引き継いでいこう。
壮大な目的は置いといても、とにかく明るくて、楽しくて、柔らかいイメージ。
ゆっくりとした音楽のリズムに乗って
笑顔で踊る姿は、リゾート感であふれていて、
なぜか心に響く。
現実のストレスから解放される気がする。
動きがゆっくりだから、
これくらいなら踊れそうと勘違いしがち。
実際は、腰の動きと進む方向が逆になるので、
リズム感が必要だし基本の動きで苦戦する。
それでも、ヒップホップやよさこいなど、
ダンスと名の付くその他のものと比べると、
お子様からお年寄りまで、始めやすい。
そして男性のフラ人口も増えている。
「ケイキ」と呼ばれる
小さい子供のフラは可愛くて、
「カネフラ」と呼ばれる男性のフラは
あまり知られてはないけれど、
アロハシャツを着て、雄たけびをあげながら踊る力強さに女性陣を魅了する。
女性とは違った魅力があるのだ。
ホイケ(フラの発表会を指す)やイベントではかなり盛り上がる。
一般的に「フラダンス」と呼ばれているが、「フラ」という言葉に踊るという意味が含まれているので正確には、
「フラ」と呼ぶ。
そして、フラの魅力に取りつかれる映画が
「フラガール」
この映画を見るとフラを始める
気持ちを後押しする。
どのようにしてフラが日本で発展したか、
フラの歴史もわかり、ダンサーの努力に
感動する。
きっと踊りたくなる。
映画の影響で、ホイケでも、
「虹」という曲をエントリーするチームが増えた事実あり。
フラの歴史と魅力
フラの歴史
ハワイでは神に捧げる神聖な踊りとして、古来から存在していた。
言葉では表現できない時代から気持ちを伝える手段とされてきた。
フラが迫害された時代を乗り越えて復活させたのが、ハワイ王朝の王様カラカウア王。
フラを大切に思う人々と共に守られてきた伝統文化である。
フラの種類
フラは大きく分けて「アウアナ」と「カヒコ」の2つに分かれる。
一般的なフラはアウアナで、
レッスンもアウアナが主流。
私もアウアナの踊りしか経験はないが、
ホイケで見たカヒコは、
ひょうたんの形をした「イプ」という楽器と独特の抑揚の歌声だけで踊る。
壇上での足跡がリズムを刻み、心に響く。何とも言えない神秘的な世界。
もちろんカヒコを踊るレベルは
週一レッスンでは無理な話。
ハンドモーション
手の動きにはすべて意味があり、
ハンドモーションと言われる。
プア→ 花
オエ→ あなた
アロハ→ 愛
など。手話と同じで、フラの世界で手の動きは
とても大事。
いつも指の先まで意識するようにと先生に
指導されていた。
フラを始めるために
教室を選ぶ
インストラクターの資格を持った先生が開く
教室で、生徒としてレッスンを受ける形。
ほとんどの教室はフラの協会に
所属している。
まずは、体験から入りチームの年齢やレベル、方向性などを確認したうえでの入会がおすすめ。
初心者が多い教室だと、レッスンの進みもゆっくりで楽しめる。チームメイトにインストラクターを目指している人が多いと初心者にはとても良い刺激になる一方でついていくのに必死となる。
私がレッスンした教室には、
自主練もする、向上心と女子力が高い方々が多かった。教室は活気にあふれていて、生徒の熱心さに先生も感心していた。
私は一人あたふたしていた。
踊るために必要なもの
髪の毛伸ばさないと・・・
- Tシャツ
- パウスカート
- レイ
- ヘアクリップ
- バレエシューズ
- 長い髪
トップスはTシャツでもタンクトップでも自由。
踊る衣装として必ず必要なものは、
パウスカート。
ウエストゴムが5本ほど入っている
ギャザースカートを腰ではく。
レイはただの花飾りだけではなく、
愛する子供、恋人などの意味を持つ。
ヘアクリップは、頭につけるアクセサリーで、
自由だが、レッスン時には小さなプルメリアをつけていた。
フラは裸足で踊るのが基本。
ホイケではもちろん裸足だが
レッスンではバレエシューズを履いている。
また、ほとんどの人が長い髪である。
ウイッグでもOK。
レッスンとモチベーション
基本のステップとレッスン内容
フラのステップの基本はカホロ。
これがよく目にする横に移動するステップ。
その他ヘラ・カオ・ウエヘ・カペルなど
9つほど基本のステップがある。
週に一度、カリキュラムに沿って
練習曲が決まり、先生の指導を受けながら踊る。
教室によるけど、私が10年ほど所属した教室では、年に一度のホイケに向けてのレッスンが最大の目的で、その間では地区の行事やボランティア活動。老人ホームで踊ったりするのが主な活動。
田舎では年配の方々のチームが主流に見えるが、
若いチームもたくさんあり、
ココナッツブラをつけてタヒチアンを踊る若いチームは最高にセクシー。
もう少し若かったら・・・もう少しスタイルが良かったらチャレンジしたかったと図々しく心の中で思っていた。
また、先生やインスタクターチームで構成されたチームの踊りはレベルが高く、美しかった。
自分がどのような形態でフラをしたいのかを考えて所属チームを探すのが大切。
女子の世界なので、衣装選びから、
ホイケの立ち位置まで、意見が合わない時も多々ある。先生やチームメイトと合わずに辞めた人もいた。
私のフラの始まりも体験からで、友達に誘わて入会し、その後皆辞めてしまったので同世代がいなくて寂しかった。女子力高いおばさま方についていけなくて、いつも一人だったけど。
仕事の都合でやめるまで10年続けた。
ワークショップの体験
ハワイの先生から指導を受ける
一度だけ、ハワイから来られた先生の指導を受けた。といっても、実際踊っていたのはお弟子さんだったし、英語だからよくわからなかった。
フラを始めてすぐだったし、周りは先生レベルの方ばかりで正直浮いていた私。今は笑い話となり、貴重な経験だったといえる。
ハワイでしか受けられない指導を1万円で受けられたのは貴重な経験だったのだろう。
チャンスがあるときは、金額を惜しまないで参加することに意味はあると思う。
基本料金と衣装代
- フラ協会の年会費(月謝の積立より)
- 月謝 3000円(先生のお礼とホイケ参加費の積立含む)
- 衣装代(レイ、ヘアクリップ含む)3万円
- ホイケ出演料(会費より)
月謝はそう高くはないけど、ホイケのドレスはオーダーが多かったので、扶養されている身では痛い金額だった。
チーム内でもホイケだからこそ新しいドレス派と昨年の衣装のリフォーム派とで意見が食い違った時もあり。
先生やクラスによって違いはあるが、公民館レベルでも、最低これだけはかかる。ホイケに出るのに参加費が必要なのが不満だったけど、協会維持費に使われるのだろう。
インストラクターコースとなると、合格するたびに、5万円ずつ上がっていくらしいし、衣装代も一着では済まないので、私の5倍以上はかかるはず。習い事の免許とはそういうものかもしれない。私がもし向上心があって、インストラクターの道を目指したくても、金額的に無理だったと思っている。
踊るのは
好きだったけど・・・
まとめ
フラを始める理由は、健康のためや、ゆっくりとした動きのため、老後の楽しみとして始める人も多い。
普段では着られないようなキラキラした衣装に身をまとい、ステージに立つことができるのは、特別な世界である。
一度スポットライトを浴びると、
その魅力に取りつかれる。
普段とは違う自分に出会える。
見られることは刺激となり、
結果、女子力を上げることになる。
確実に足腰は鍛えられるし、腰を動かす動作がダイエットにもなる。
フラは始めたいと思った人が、身近に、
ふとしたきっかけから、
いつでも始めることができる世界である。
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